
【プレイ感想】HUNDRED LINE -最終防衛学園-【真相解明編感想含む】
目次
はじめに
ちまちまとハンドレッドラインをプレイしていたのですが、ようやく二周目までクリアしたので、感想をまとめます。
私が回収したEDは真相解明編のみです。一周目をクリア後、そのまま一直線で真相解明編を回収しました。
100個のEDがある本作ですが、私は二周目でだいぶ満足し、かつ燃え尽きてしまったので、ここでプレイ終了としました。気が向いたら他のEDもやるかも(確率はかなり低め)。
前半はネタバレなしでゲーム全体の感想をつらつらと綴ります。後半は、がっつりシナリオのネタバレありで触れていこうかな。
また、「未プレイで気になってるけど、買う前にどんなゲームなのか知りたい!でもネタバレは踏みたくない!」という方向けに、ネタバレゾーン突入前にワンクッション置きます。
ご安心ください。
シナリオについて

冒頭はダンガンロンパ臭がかなり強かったですが、全体を通して見ると全然ダンガンロンパではないです。
ただ、ロンパのオタクが求めているロンパ風のフレーバー……つまり、小高節マシマシの世界観とキャラクターを味わいたい人には、結構オススメできるかな〜と思います。
あと、これだけは言っておきたい。ダンガンロンパ未プレイでも楽しめます。 これは本当です。
私がハンドラをプレイしている最中、ほぼ全ての時間付きっきりで家族(ロンパ未プレイ)が見ていたのですが、かなり楽しんでいました。
ダンガンロンパプレイヤーのみに向けた作品ではない、というのは個人的に高評価です。
とにかく家族の食い付きがすごかった。シナリオをかなり気に入ったみたいです。私よりのめり込んでたな……
デスゲームではなく、人類を守るための防衛戦が主なので、キャラクターたちの結束がだんだん強まっていくところが良かったですね。
まあデスゲーム編というルートもあるみたいですが……私はそのルートはやってないので感想は何も言えぬ。

ただ、100日も要らなかったんじゃないの〜? とは強く思う。
正直ダレた……特に一周目は「おっだんだん面白くなってきたぞ!」と感じたのが20日目くらいからだったので、余計序盤が長く感じたかも。
なにもイベントが起こらず数日が過ぎたりすることもあるので、スカスカな時間を作るよりも、50日とかにしてギュッと密度を高めて欲しかったなあ……その方が周回したい気持ちも高まるし。
100日は……長い!!!!!!!
キャラクターについて

相変わらず魅力的なキャラばかりだ!!!
キャラクターデザイン担当の小松崎先生の大大大大大ファンなのですが、今作も小松崎先生のキャラデザは素晴らしかった。
立ち絵も相変わらず美麗で……いや待って、立ち絵の差分多すぎない? 何枚ある?????
小高氏が綴るクセのあるキャラクターと、小松崎先生の独特な絵柄が生み出す化学反応は、他では見られない悪魔的な魅力がありますねぇ。
私は今作ではこの子が最推しだ! というキャラはできませんでしたが、満遍なくみんなそこそこ好き、という形に落ち着きました。
強いていうなら女性キャラは希ちゃん、男性キャラは炎の少年くんが好きかな。
一緒に見ていた家族は今馬くん最推しの、双子ちゃん推しだそうです。面影さんも結構気に入っているそう。
戦闘パートについて

難しすぎず、簡単すぎない。 ちょうどいい感じのシミュレーションパートでした。
ファイアーエムブレムほどの本格的な戦闘ではないですが、適当にキャラを敵に突っ込ませて殴っても勝てないのでちゃんと頭を捻る必要があり、シミュレーション入門にうってつけの難易度、という印象です。
頭をひねりながら戦闘するのが苦手な私としては、ほどよく難しく、そしてほどよく気持ちよくなれるいい難易度でした……
キャラが育ってきたり、アイテム(薬など)の使用可能数が増えてきたりすると、ゴリ押しできるようになるのも楽しかった。
ゲーム全体を通して良かったところ
やっぱりシナリオがおもしろい
小高氏のシナリオしか読んでないので小高氏についての感想しか出せなくて申し訳ないのですが……やはり小高氏は「読ませるシナリオ」を書くのが上手いですね。
見てるだけで胃もたれがしそうなほど濃いキャラクターたちを上手く物語に落とし込み、好き勝手動かして、なおかつちゃんと面白いというのはなかなか無いですよ。
え、これこの先どうなるの!? という展開を書かせたらピカイチですね。
近くで見ていた家族がシナリオにハマりすぎて、最初から最後まで私のプレイをかじりつくように見ていたのが印象的でした。おもろかったからねえ。
BGMは100点中5億点
相変わらずBGMが良すぎるんだよ〜〜〜〜〜〜ぜんぶたまんねえ〜〜〜〜(語彙力死滅)。
好きなBGMはいろいろありますけど、やはり戦闘BGMが特に好きですね。
全曲入りのサントラってまだ出てないですよね? 出たら購入を検討しようかな。
スチルの量が多い
ハンドラのスチルって600枚あんねん。
私は二周しかしていないので、見れていないルートのスチルは未回収のままですが、一周目だけでもかなりの量があります。マジで大変だったんだろうな……
3Dモデルでラフを起こし、そこから描き起こしたということで(ファミ通100Pインタビュー参照)、ちょっと動きが硬く感じる絵もあったりしました。が、流石に文句は言えない。量が多すぎる。ほんと、イラスト担当の皆様には頭が上がりませんよ。
スチルごとにクオリティに差が出ないよう、きっちり監修されていることが素人目線でもハッキリ分かるほど、作画に差がありませんでした。
これだけの枚数がありながらばらつきがないのはすごい。
個人的に合わないなと思ったところ
下ネタ
レインコードで落ち着いたから反省したのかと思ったけど、また悪化してるじゃねえかよ、小高……
ニューダンガンロンパV3の入間ちゃんよりはマシだから、という擁護を見かけますが、個人的には入間ちゃんよりキツかった。うーん、この違いはなんなんだろう。
入間ちゃんは当人が周りにイキリ散らかして、最終的にしっぺ返しをくらうってところまで含めてのキャラクター性だったので、可愛げがあった。でも今作の、くららちゃんの狂死香ちゃんへの弄りはなんか……生々しいし……中身が中身なので微笑ましいとも思えず……ごめん……
二人とも好きなキャラなんだけど、このくだりだけはだめだった。かわいい女の子二人というよりも、その奥にいるおっさんが透けて見えてしまって。お前のことだ小高ァ……
無理な人はソフトごと売っぱらってもおかしくないレベルで、好みが分かれると思うなぁ。私は「小高まだやってんなこいつ」と流しましたが、こうやって流せる人ばかりじゃないと思うので……万人に売りたいと思うならその辺はさあ! もっと! 控えめにした方がいいんじゃねえか!?
二周目以降の戦闘の作業感が強い
二周目はプレイアブルキャラの追加も(某キャラを除き)無いし、出てくる敵やギミックも同じで、面白さよりも作業感が勝ってしまった。
シナリオの続きが読みたいのに、おんなじような戦闘を何度もやらされるのでモチベが削がれた。雑魚敵のHPが高くなってるのも地味にストレス。ワンパンさせてくれよ。
一度クリアした戦闘はスキップできるらしいですが、それはあくまで「二周目以降でクリアした戦闘」のみ。二周目は一通りクリアする必要があります。
盤面の敵を一掃しても増援が来るので、無駄に時間もかかるし。
二周目はどれだけ楽をしてゴリ押しできるかだけを考えてました。頭をひねって戦うのは一周目で十分やったし、良いかなって……
つばさちゃんのデスドライブをレベルMAXにして、我駆力アップと薬で攻撃バフをかければ、あたり一面を一人で焼け野原にできるので、オススメです。
ボスは味方をどんどん死なせてボルテージを稼ぎつつ、拓海くんの必殺我駆力(この一撃でぇえええ!)→希ちゃんのスタン回復をループさせればすぐに終わります。
探索パートと説得パート
ごめん、一ミリも楽しめなかった。これいる???????
両方ともストーリー上で強制されるからスキップできないのが辛い。
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と、いうわけで。ネタバレなしの感想はここまでです。ここからはシナリオのネタバレありで語っていきます。未プレイの人、未クリアの人は回れ右!!!!
↓↓↓↓↓↓↓この先、ネタバレあり↓↓↓↓↓↓↓
真相解明編感想
個人的には概ね満足

かなり満足した!!!!
ハッピーかバッドかと言われるとバッド寄りのトゥルーエンドという感じですが、明かされた真相から考えればこれ以上ないくらい最良のエンドなのではなかろうか。
皆の出自が明らかになった時点で、生きている方がむしろ不幸になるだろうなと思ったので……
人類のために戦って、戦った後は英雄として悠々自適に暮らせるというようなことをSIREIは言っていましたが、絶対そこまで上手くいかないと思います。
特防隊の皆を英雄として担ぎ上げる勢力と、大量殺戮者として処刑すべきだと反抗する勢力に人類が分裂して、最悪これをきっかけに人類内部で戦争が起こります。人間は愚かなので。
英雄も時が経てば犯罪者。特に特防隊の皆は遺伝子的には人類ではないので、余計に敵視されやすいはず。防衛戦を乗り越えて無事に生還した後の未来に、希望が見えない。
もっと生きたかった、死にたくないと言いながら最後の戦闘で命を散らせていく皆を見るのは辛かったけど……本音を言えば、生きて幸せになって欲しかったけど……😭
けど……
皆の思いを、魂を、力を、全てを受け継いでミサイルを止めた拓海くんの姿。そして拓海くんの背中を押す皆の幻影が見えた時、「ああ、これが最も美しく、最も優しい終わり方だな」と納得しました。
ラストの拓海くんと希ちゃんのスチル。構図が1周目ラストと対比構造になっているのも、素晴らしかった。拓海くんの、希ちゃんを守りたいという思いもきちんと果たされたんです。
そりゃ、全員生存のハッピーエンドがいちばん良いに決まってる。希ちゃん以外全員死亡なんてあんまりだ。
だけど、最後の戦いをするかどうかについては皆が決めたことで。皆が決めて、皆が命を燃やして戦って、その結果、たくさんの命を救った。彼らは初めて、誰かに命令されてではなく、自分たちの意思で他者の命を救うことを選んで、見事守り切ったんです。
だからこの戦いのことを、安直に「バッドエンドだ」と言い捨てることだけはしたくないなと、私個人は思います。

ラストの変身バンクはちゃんとフルで見ました。ちょっと泣きそうになった。
ちょっと物足りなさもある
感動したし、1周目からの流れも綺麗だし、1周目+2周目を一つの作品として考えたとしてもすっきりまとまっているなと思うのですが……ちょっと物足りないなぁとは感じました。
真相を含め、多くの展開が予想できてしまったことが大きな要因です。
実は人類側が悪なんだよ〜とか、特防隊の皆の記憶はフィクションだよ〜とか、1周目で予想できてたし……記憶に関してはV3でもうやってるネタだから、二回目はないかな? と思っていたけど普通にそのままだった。
最後のヴェシネスとの会話で、武器の話をし始めたあたりで「はえ〜これでヴェシネスが人工天体ぶち壊したりしたらヤバいな〜笑」と思ったら、次の瞬間に本当にヴェシネスが人工天体を爆散させてて、さすがに笑ってしまいました。
いや、笑っちゃいけないんだけど……まさか当たるとは……
スーダン5章ほどまでとは行かなくても、レインコードの4章や最終章でのドンデン返しくらいの展開は来るはず……! と期待していたのですが、私の予想の通りのままシナリオが終わってしまい、物足りなさだけが残った……
決してつまらないシナリオではないんです!
私が強欲すぎて「もう一捻りくらい来るよな!?」と勝手に期待し過ぎてしまっただけなんですよ。
うーん、ドンデン返しのあるシナリオに脳を焼かれ過ぎて、超展開が無いと物足りなくなってしまったのは、私の悪いところですね。
一番泣いたところ

ラストの最終兵器シオンを使った時に「みんな……今までありがとう!」とシオンくんが言った場面。正直、ハンドラをプレイしてて一番心にきた。泣くかと思ったわ。
マジでやめてくれよ……
すみません、シオンくんが生存できるルートはあるんですか? 本当につらい。こんないい子を犠牲にしなければならないことがつらい。
こんなに無垢で優しい子を兵器として運用するためだけに育てた人類、極悪すぎる。
選択肢については物申したい
個人の感想なので許して欲しいんですが……萎える選択肢が多くてあんまり……分岐に一喜一憂できなかった……
最初の「蒼月を殺すor勾留する」に関してはぶち上がった。うわ! このゲームやってることやばい! なるほどね!? 始まったなハンドレッドライン! って感じでした。
その後の「第二を助けるor最終防衛学園に戻る」とかも、まあ良かった。怠美があっさり殺されてしまったのは萎えたけど、「私が第二を救う方を選んだせいだしな……」と納得できた。
ただ、「誰を特攻させるか?」に関しては爆萎えどころではない。都合よく敵が超火力全体攻撃をしてきて、都合よく味方が3人を残して死亡して、「はいこの中から特攻させる人を選ばないと全滅しまーす」という展開をやられると、悲しみよりも先に萎えがくる。
選択した後に「これが君の選択だよ。君の選択で彼/彼女が死んだんだ」みたいなことをSIREIに言われたけど、こちらとしては「いや、シナリオライターが無理やり選ばせてきただけだが?」という気持ちでしかない。
誰かを犠牲にする選択をするしかない、という分岐を作りたかったのは分かる。ロンパでは「怪しい人物を指名しろ」の時にいつも情緒をぐちゃぐちゃにされたし、「選びたくない」と泣いたこともある。たぶんこれと同じことをやりたかったのかな。
ユーザーを悲しませたいなら、選択肢に至るまでのシナリオの流れをもっと練って欲しかったなぁ。展開が唐突だったし、誰を死なせるか? という選択肢自体が、分岐を増やすために無理やり生やしたようにも見えてしまって、全くのめり込めなかった。
ただ、私のすぐそばで見ていた家族は目に涙を溜めながら感情移入し、深く悲しんでいました。 冷めていたのは私だけ。だからどちらかというと、この分岐で萎えてる私の方が少数派なんだろうと思う……
蒼月について

ハンドレッドラインを語る上で絶対に外せないのは、この男〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
いや〜……正直、二周目終盤までは良くも悪くも予想の範囲内のキャラクターでした。ただ、終盤の記憶についての真相が判明→目玉騒動あたりからガラッと印象が変わりました。
ロンパにおける狛枝や王馬ほどのパンチがないなぁという印象でしたが、終盤でひっくり返されたなぁ。小高、お前引き出しの多さすげえな。
な……なんだこれは!? 知ってる味だと思って食べてたら急に違う味が出てきたんだけど!?
真実を知った後だとどうしても「可哀想」が勝ってしまいますね。一周目の裏切りは、予想できていたとはいえ許してはいけないものですが……見える人間全てが醜く見えるという先天性の認識異常は、本当に可哀想。
しかも認識異常は視覚だけじゃなく、聴覚と嗅覚にも影響が及んでいるようで……そんなん、気が狂わない方が無理。
まさか自分で目玉を取り出すとは思わなかったけど、仲間を信じたい、仲間に信じて欲しいという蒼月の覚悟を感じましたね。
途中までギャグキャラ扱いしててごめん。なんかずっとおもしろかったんだもん、君……
でも今でも、顔を見るたびにちょっと笑っちゃう。やっぱおもしろい。
ハンドラ全体を通して一番好きな戦闘は、1周95日目のVS蒼月戦でした。
侵校生や部隊長などの敵サイドにあまり魅力を感じなかったのもあり、一番敵として際立っていて、しっかりヴィランしていた95日目の蒼月が結構好きです。回想スチルでオモロポイントも稼いでるし。ロッカーじゃなくてベッドの下なのかよ。
BGMに使われていたこちらの楽曲、とても良かった……鬼リピしてる。

真相解明編での、3Dモデルやカットインのグラサン差分、まじ好き。
この二人が尊い

かわいすぎんだろ
澄野拓海と柏宮カルアと霧藤希の関係性、さすがに天才と言わざるを得ない。
あまりにも “”“完成”“” されている。真相解明編における拓海くんと希ちゃんの描かれ方があまりにもドツボだったので、もう他のルートに行ける気がしない。
柏宮カルアは霧藤希ではないし……霧藤希は柏宮カルアではないが……霧藤希があってこその柏宮カルアである、というのも事実でぇ……
拓海くんが、希ちゃんをモチーフにカルアという存在を生み出し、心の拠り所にしていたというのはつまり……希ちゃんの存在が、たとえ無意識下であったとしても救いになっていたというわけでぇ……
拓海くんが死の間際に「カルア」と声をかけた時、否定することなく「カルアとして」声をかけた希ちゃんの優しさと愛を思うと、胸がいっぱいで……
本当は最後の最後、拓海くんの視界にはカルアではなくちゃんと希ちゃんの姿があったのだけど、その事実は希ちゃんに伝わることはなく……くぅ……切ねえよ……
一人だけ生き残ってしまった希ちゃんのことを考えると胸が引き裂かれそうですが。きっと彼女なら、希望ある未来を紡いでくれると思うし、その未来に、拓海くんたちや特防隊の皆の思いを連れて行ってくれるはずです。
さいごに
良かったぁ〜という点と不満点を交互に書いたせいで温度差がすごい記事になってしまったかもしれない。申し訳ない。思ったことを全部書いてみました。
総合的に見ると満足です。でも他のルートをやるか? というと……うーーーーーん、現時点ではかなりやらない寄りです。
真相解明編でだいぶ満足したというのもあるし、もう一回100日やるのは長すぎるし……
蒼月の掘り下げがある話はちょっと気になるし、大団円と言われている全員生存ルート? のSF編も気になりますが、SF編を読むためにはいくつかクリアしなければならないルートがあるらしく……それはめんどくさいし(ワガママ)
まあ、満足しているのに、無理してまで他のルートをやる必要はないですよね。
小高氏も「全部のEDを回収する必要はない。自分の納得のいくEDを迎えたらそこで終わっていい」というニュアンスのことをXで仰っていましたし。
ひとまず、私のハンドレッドラインはここで終わりかなあ。
とても面白いゲームでした。では、ここまで読んでくださりありがとうございました!
ⒸAniplex, TooKyo Games
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